2007.7.30描く

  空の流れる時間。森のざわめく時間。人の過ぎ行く時間。
  そして、音の奏でる時間がすべてを結ぶ。

  山の傾斜に広がるカラフルなテントの群れ。
  夜に空と山を別つ稜線。
  少し欠けた月と瞬く星達。
  薄明かりのライトに照らされての乾杯。
  深く優しい闇に包まれての語らい。
  木漏れ日の中の道のり。
  緑の深い山と、青が続く空。
  色採りどりの食に、引き込まれるお腹。
  世界が創り出す万華の音。
  白い霧に抱かれた山々。
  レインコートに落ちる雨音に肌に伝わる雨の温度。
  テントから聞こえる音のカケラ。
  体が感じ、踊り、叫び一つの塊となるステージ。 
  疲れてそこかしこに転がる人の花。
 
  そんな風景が広がるフジロックへ今年も行ってきた。
                              シャーペン